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2013年05月22日

今が旬!『アベノミクス』のホントのところ

「日経平均 ○年○ヶ月ぶり回復!」「リーマンショック以前株価回復」などの新聞に躍る文言を目にする機会がグッと増えました。今日は、一緒に、いろいろなところでつかわれる『アベノミクス』について、改めて基本的なことをおさえていきましょう。

アベノミクスって一体なに!?何故、“今”なの?

アベノミクス・・・昨年の年末からいわれるようになりましたが、なぜこの時期にあえて「アベノミクス」か???
実は、この2013年の4~6月の物価上昇率が「消費税!」のアップの決断に影響するからです。
そのため、本当に物価が上がるのかどうか、アベノミクスはどのようなものなのか、家を買うのは今年なのか、来年なのか、適切な判断ができるように、是非おさえておきましょう!

アベノミクス「3本の矢」

そもそも「3本の矢」は毛利元就の3本の矢の逸話に由来しています。

毛利元就が三人の子供たちに、「矢一本なら一人の力で折ることができるが、三本となった時はなかなか折れない。このように三人が力を合わせなければいけない」と教えたという有名な逸話です。元就が常々子供達に3本の矢を例えに「団結し協力し合うよう」に説いていたことに重なっています。

 

201305-01_abe3arrows.png

それでは本題・・・
『アベノミクス』を成り立たせている「3本の矢」。それは次の3つ!

1.金融政策(きんゆうせいさく)
2.財政政策(ざいせいせいさく)
3.成長戦略(せいちょうせんりゃく)

この3つです!

それでは、まず1本目の矢、“金融政策”から見ていきましょう!

金融政策でお金の流れをコントロール!

金融政策というのは、世の中のお金の流れをコントロールするということです。
重要な役割を果たすのは、「通貨を発行」。つまりポイントは“福沢諭吉”さんを印刷することができる日本銀行です。この日本銀行が、政府や銀行とのやり取りで、世の中にお金が出回ることになります。この「政府・銀行」だけという点がポイントです。
私達、一般生活者と直接取引するわけではありません。必ず政府や銀行を経由します。
そもそも、“金融”とは、お金を融通すること、です。まさにこれを国の規模で行っているということです。

日本銀行は「政府の子会社」という立場ですが、一応、独立した機関として成り立っています。その日銀は、世の中のお金の量を調整して、物価や金利を調節します。
調節のパターンとしては2つ!

・銀行が日本銀行に預けている資金量を調整する⇒「量的緩和」(何万円調整するか?)
・金利を調整する⇒「質的緩和」(何%調整するか?)

 



世の中に、お金がじゃぶじゃぶ溢れているときには、値段が上がりやすく(物価が上がりやすく)なっているので、なるべく世の中にお金が出回らないように、銀行等からたくさんの資金を預かります。インターネットオークションをイメージすると理解し易いかもしれません。
実は、日本銀行などのいわゆる『中央銀行』といわれるものは、この役割からスタートしました。

逆に、お金の流通量が少なく、物価が下がり気味(値崩れ商品の増加)のときは、なるべく世の中にお金が出回るよう、銀行等へたくさんの資金を流します。

このような政策を「金融政策」といい、今回のアベノミクスでは、デフレ(つまり物価が下がっている状況)をなんとか脱却しようと、「物価をあげる」という目標のため、なるべくお金を世の中にじゃぶじゃぶ流して、国民全体がモノを買える仕組みを作ろうとしています。

ただし、先ほど記述したように、いったん資金は、「政府」や「銀行」に流れます。そのため、そのお金が生活者にしっかり届くのかといったことが問題になります。
特に、日本の企業は昨今、円安の影響もあり、絶好調の決算が増えています。そんな利益を「株主に還元」するのか、「従業員に還元」するのか、重要な場面をむかえています。

最悪のケースは、1990年あたりの日本や最近の中国のように、そのお金が「株」や「不動産」に行き過ぎてしまい、「バブル」を引き起こしてしまうことです。

そもそも“財政政策”で何が変わるの?

次に、2本目の矢、“財政政策“を見てみましょう。

財政政策とは「政府の収支を黒字にする」を意味します。
現在、日本の国家予算は年間90兆円!そのうち、税収は40~50兆円程度。なんと、毎年30~40兆円を「国債」という形で、国民から借りています。
現在、地方とあわせ、ズバリ!1200兆円!もの借金になっています。
この毎年赤字になっている「政府の収支」を赤字から黒字にすることが財政政策となります。

ここで注意したいのは、この1200兆円もの借金を「国の借金」とか「国民の借金」とか、「国民1人あたりの借金約700万円」とか表現されていること。いえいえ、正確には、「政府の借金」であり、国民は、直接または金融機関等を通じて、お金を貸している側です!税収の少ない政府が、お金持ちの国民から税でなく借金でお金を融通しています。
ただし、政府が借金を重ねれば、いずれ増税や年金減額などで国民にツケがまわってくる可能性はあります。踏んだり蹴ったりですね。これが江戸時代なら、年貢をたくさん取り立てて、強引にでも税収をあげようとしますが、今はそうはいきません。
201305-02_akaji.jpg出所:財務省ホームページ 一般会計税収、歳出総額及び公債発行額の推移
http://www.mof.go.jp/tax_policy/publication/brochure/zeisei2501/03.htm

国家予算約90兆円のうち、なんと約3割を社会保障費、つまり、年金や医療に使っています。年金や医療保険制度はつくったものの、お金がなく、国民からお金を借りて、年金や医療を提供するという、不思議な循環になっています。仮に、この医療や年金制度をなくすだけで、大幅な健全化が期待できますが、そうともいかないのが現実です。

201305-03_shakkin.gif201305-04_zaise.jpg出所:財務省ホームページ 国の財政の現状

実は、この借金、1本目の矢である“金融政策”の物価の上昇、そして、金利の上昇にも大きくつながっているのです!
世の中の物価があがっても、借金の額は変わらないため、物価をあげてしまえば、借金が楽に返済できるようになるということです。
皆様が突然、物価の上昇で年収4000万円になったら、住宅ローンが完済できてしまうのと同じ感覚ですね。(現実はそうはいきませんが・・・)

そのため、国の財政は「税収」をあげることが何よりも大切なのです。
消費税でいえば、物価が上がればその分、消費税収入もあがってくるという仕組みです。

ポイントはここ。物価を上げることで税収を増やし、借金を返し易くする仕組みに変化させ、かつ、無駄をなくした“お金のやりくり”を行うことです。

ただ“膨らむ”成長とは異なるアベノミクスの戦略

そして、最後に3本目の矢、“成長戦略”。

1本目の矢「金融政策」でお金をじゃぶじゃぶ流しても、2本目の矢「財政政策」でいくら減税をしても、そう簡単に生活者がモノを買うとは限りませんし、新しい事業に投資するとは限りません。もちろん、物価が上がるとも限りません。廻り回って、“税収”が上がるとも限りません。

おなか一杯の人に、たくさんの食糧を提供しても食べないのと同じで、そう簡単に次から次へと人間の物欲、食欲を刺激できるわけでも、差し出された側も欲望を引き出せるわけではありません。

201305-05_3rd_arrow.pngそんなときに必要なのが『成長戦略』。

これまでの世の中になかったもの、なかったサービスを開発して、よりお金が動く仕組み、お金を支払ってもらえる仕組み、機会を数多く作ろうということです。
その取り組み事例が、TPPでの海外ビジネス展開や新しい医療技術等の展開、そして、シェールガスなどの新しいエネルギーの開発・商用化等です。

これらの取り組みが『成長戦略』。3本の矢で最も難しい、先の見えない・チャレンジングな戦略になっています。

この3本の矢に置き換えられた政策が『アベノミクス』であり、日本銀行とともに、“物価上昇率2%”という目標に向けて突き進んでいるわけです。

革新はココ!消費税アップに向けた戦略

消費税率アップは日本がおかれている状況を鑑みると、避けては通れない道。消費税アップは現段階で本当の意味での“確定事項”ではまだありません。今年4~6月の物価上昇率次第で、消費税がアップするか9月以降に結論が出ます。原則論から言うと、この4~6月に物価が上がらないと、消費税アップはないということです。
物を買うことが減り、物価が下がるようことになると消費税があがらないことになります。だからといって、物を買うなとはなりません。(冗談です)
まさに、アベノミクスにおける物価上昇率と消費税アップは2枚の背中合わせの鏡・・・なのかもしれません。

ただし、この物価上昇率、これは、日本では「コアCPI」といって、食料品を除いた物価で計算をしていますが、残念なのは、「石油などのエネルギーの価格」が計算対象になっているということです。世界では稀な計算方法です。
1990年代の後半にガソリンの値段が高騰し、3ヶ月間で2%近く物価が上がった時期がありました。
そのため、日本の国内経済に関係なく、海外からの輸入物で物価が上がってしまう傾向が考えられます。最近「円安」であるため、それだけでも輸入ガソリンの価格は値上がりします。

物価と1口に入っても、いろいろな計算方法があり、日本の場合、輸入エネルギーの値段が算入されているため、ガソリン関係の値段には十分注意が必要です。

<総務省の発表している物価情報はこちらから!>
http://www.stat.go.jp/data/cpi/

201305-06_wave.png新しい大きな経済の波、アベノミクスにどう乗っていくか

  
これまでアベノミクス「3本の矢」を一緒に見てきました。
さて、私たちはどうすればいいのでしょうか?
私たちが心がけておくポイントは次の3つ。

・私達にどれだけその影響がまわってくるかをしっかり確認する
・税制や法律の改正など、とりまく環境変化に対応する
・住宅ローンや積立・投資・保険など、金利等に左右される金融商品の見直し


アベノミクスが成功しても、失敗しても、ご資産を減らさず、かつ増やしていけるように、この機会に経済の知識を身につけてご自身の資産管理を見直しをしましょう!

ちなみに、アベノミクスに関連して、最近ご相談の多い項目は3つ。

1.住宅ローンの見直し
2.保険の見直し
3.積立や資産運用の見直し

なお、弊社セゾン保険サービスでは、ファイナンシャルプランナーの上級資格者が、「アベノミクスに連動した」皆さまの貯蓄、資産運用、リスクマネジメントなど、各種“戦略”に向けたお手伝いを行っております。

・月々、いくらくらいの保険料が適正なの?
・結婚資金はどれくらい準備しておけばいいの?
・教育資金はどれくらい準備しておけばいいの?
・住宅ローンってどれくらいの負担になるの?
・どの金融商品で積立を行えばいいの?
・病気やケガにそなえる保険はどういうのがいいの?
・わが社の従業員向け福利厚生制度はどのようにしたらいいのか?

等のご質問がある際は、ぜひ弊社へお声かけ下さい。
現状の再確認と今後のより良い生活に向けた計画のお手伝いをさせてください。一緒に最適なプランニングを行いましょう。
些細なことでも、お気軽に、まずはお問い合わせから。思い立ったら、今、行動に移しましょう!
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